会長からのご挨拶


  本会は、一般歯科、矯正歯科の歯科医師、矯正歯科材料商社の会員で構成され、歯科矯正学の進歩発展ならびに国民の口腔保健の向上に寄与することを目的に活動しております。

  東日本大震災とその後に発生した福島第一原子力発電所事故の経験は、東北地域における本会のさらなる意義を考えさせられる機会になりました。緊急に「東日本大震災における子ども達の矯正歯科からみた現状と課題」と題したシンポジウムを6か月経った2011年9月に仙台市で開催し、この大災害が矯正歯科の患者さんに治療の中断や継続の不便などで大きな影響を及ぼしていることが分りました。 このような状況下で 現在治療中の患者さんやこれから不正咬合の治療を考えている方々のために、 矯正歯科治療の最新の情報や状況を迅速に伝える必要を感じました。

  そこで今年5月に広報・IT・危機管理委員会を組織し、このたび公式ウェブサイトを開設しました。 今後さまざまなソーシャルネットワークを通じて本会の活動状況をお知らせするとともに、不正咬合の予防や治療について地域のみなさまから様々なご意見を頂戴したいと考えております。患者さんと家族、歯科医療従事者がともに考えより良いあり方を選択し、矯正歯科の立場から口腔保健の向上に貢献できればと思います。みなさまのご協力とご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

氷室 利彦
東北矯正歯科学会会長
氷室 利彦